【プロフィール】

◆藤村 淳(ふじむら じゅん)

◆強迫性障害/不安障害専門カウンセラー

◆40代

◆大阪府生まれ/茨城県育ち/東京都在住

◆早稲田大学教育学部卒

◆資格

・産業カウンセラー(一般社団法人日本産業カウンセラー協会)

・メンタル心理カウンセラー (一般財団法人日本能力開発推進協会)

・中学校/高等学校教諭免許(東京都教育委員会)

◆既婚/2児子育て

◆好きなこと

・ウォーキング/銭湯巡り

・サッカー/ジブリ/ミスチル

 

 


こんにちは!カウンセラーの藤村です。

少し私のことをお話させて頂きます。

 

【子供時代】

私の過去を思い返してみると、小学生のころから神経質な傾向があって

手を洗う時や階段を上る時など,とにかく何につけても回数を数えているようなことがあって

イメージした数と合わないとやり直したり、わざと一段飛ばしたりというような行動を取っていたりしてました。

また公園の蛇口の水が締めても締まらずポタポタと落ちてくるのをみて、

世界中の水がなくなってしまうのではないかと

不安になって毎日様子を見に行くなど几帳面さや神経質な性質がありました。

 

ただ、まだそんなに症状という症状は出ていない状態で

小学校、中学校は勉強やスポーツに一生懸命に取り組むことで

当初は自分の中でも充実感を感じて過ごしていました。

 

そして、負けず嫌いだった性格もあってか、

あらゆることをとことんまで頑張り続けて

かなり成績や順位にこだわるようになっていきました。

このようなことが、自分の中の神経質な面と完璧主義を助長することにもなって、

自分は間違ってはいけない、あらゆることを完全にしないといけない、ミスをして恥ずかしい思いをしたくないといった極端なまでの完璧主義を形成するようになっていきました。

 

【発症】

そのような敏感な年頃の時に、

受験勉強が本格的に始まったこと。

歯の矯正をして金属を口の中に入れたことで、

その痛みと共に、金属に舌が引っかかりうまく言葉が話せなくなってしまったことがありました。

(国語の朗読の時間は、うまく発音が出来ず本当に恥ずかしくて赤面し、苦痛だった記憶があります)

 

この時、自分の中で抱えきれない大きな不安が出てきた頃から

身体に湿疹が出たり、心にも様々な神経症的な傾向が本格的に出てくるようになってきました。

・授業中に発表する時に赤面して、気にしすぎてしまう。

・定期テスト等の不安と緊張が高まる時には、テスト用紙に心が落ち着くような呪文のような言葉を書く儀式行為をする。

・不安を抱える度に、咳払いをする/うんうん唸る/瞬きをする。

このように様々な形で表れてきました。

すぐにやめたいのだけど、やめられず、何度も繰り返してしまうので、とても苦しみ悩み始めました。

 

【苦痛】

時間は過ぎて行き、どのように解決していけばよいか分からないまま、

他の人はやっていない恥ずかしいことだからと思って、

人の目につかないように隠さなければと思って隠そう隠そうとするほど

形を変えて次々に現れる症状に悩みながら高校時代を過ごしました。

 

特に以下のような「雑念恐怖」や「縁起強迫」の症状が多く出てきました。

・不吉な考えが次々に頭に浮かび、それを打ち消す言葉をいう。

・本や漫画を読む時に、句読点の数にこだわってしまう。

会話している言葉を、したくないのにすべて頭の中で活字にしてしまう。

(頭の中でうまく変換できないと、言葉に詰まったり、避けたりする‥)

誰といてもどんなことをやっても、それが浮かび続け、へとへとに疲れ切ってしまうといったこともよくありました‥

 

そのような症状で苦しんでいた高校時代は、

中学校の時から一転して、勉強に対するやる気もなくなってしまい、

成績も1や2ばかりで、テストの順位も常に下から数えてすぐというような状態で過ごしていました。

 

だからといって、自分の進みたい方向が見えているわけでもなく、

周りの皆がしているように、大学受験をしましたが、すべて不合格だったので

浪人もしながら、苦しみつつも、なんとか大学に入学しました。

 

大学に入学してから、

様々な事に積極的に取り組むものの、

強迫性障害の症状はなくならかったことに加えて、

人が多く集まる所に行くと、緊張が高まって「社交不安症」の傾向が強く出ることもありました。

・呼吸が浅くなって、苦しくなる‥

・頭に血が上り、赤面になってくらくらする‥

・発汗が止まらず、人と話すのが苦痛になる‥

その度に友人たちと過ごした後には、どっと疲れが出て

「ただ楽しめばいいだけなのに、なぜこんなに苦しいのだろう…」

と落胆し、疲れて帰宅することも多かったです。。

 

これほど苦しんだり、よく分からない考えが浮かんで来たり、頭痛がするのは 

脳の中に異常があるのではないか?と考え、

脳神経外科にいってMRIを撮って調べてもらったこともありますが

これいった異常も見つからず、原因は分からないままでした。。

 

そして、強迫性障害と不安障害で苦しむ度に

「どうして心が治められないのだろう?」

「この悪い癖は自分の心が弱いせいで出てくるのだ」

「なんとかしないと将来仕事ができないのではないか‥」

と考えれば考えるほど症状はつきまとい悪循環に陥り

様々な悩みに苦しんでいる様子を他の人にばれないようにすることがまた苦しくて

心が落ち込みうつっぽくなっていた時もありました。

 

【転機】

そんな中、転機になった出来事としては

大学卒業少し前に、ある社会人の先輩が落ち込んだ様子の自分に気づいてくれて、

「悩んでいることがあったら、私でよければ話を聞くよ。なんでも話してごらん」

と言ってくださったことがありました。

はじめは、こんな自分にしか分からない話をしても、

「分かってもらえないのではないか?変な人に思われるのではないか?」

と緊張しながら、不安になりながら、一言一言頭に浮かんだことを話してみました。

その方は、とにかく静かに真剣に、話を聞いてなんとか理解しようと向き合ってくれたのです。

そして、私のまとまらない話を1週間くらいかけて毎日とことん話しを聞くために付き合ってくれたのです。

 

この時は、自分の症状や問題に関して、うまく説明することも、表現することもできず

その方も専門的な知識を持ち合わせていたわけではなかったけれども、

誰にも話せなかった自分の話を真剣に聞いてくれたことがありがたくて

悩みをすべて話せたときに本当に楽になって、すっきりして涙した記憶があります。

まだ何も解決したわけではなかったですが、

1人で抱えていた問題、誰にも分かってもらえなかった自分のことを

ありのままに話せるとこんなにも心が軽くなるのだなと驚く経験をしました。

(この経験が、私がカウンセラーになった原点でもあります。)

 

また丁度その時に、

知り合いの紹介で心療内科の先生とお話する機会に恵まれ、

自分の症状や状況について話す中で

ついにこれが『強迫性障害』という病気なのだと知るようになりました。

それまでは、自分が弱くて、自分を律することができなくて

このような不安定な心になり、おかしな癖がついたのだと決めつけてしまっていましたが

強迫性障害と聞いて少しほっとする気持ちもありました。

 

【回復】

ここから少しずつ強迫性障害/不安障害にしっかりと向き合うことができるようになり、

心療内科に通って、「認知行動療法」を試したり、「森田療法」についても学びました。

この二つの療法から悪循環を断ち切るための基本的な考え方を学べたことは回復していくためのベースとなり、

特に、森田療法の「あるがままに」を根本とした考え方は、

自分に必要なことは何かを教えてくれ、進むべき道を照らしてくれるようになりました☆

 

・どのような心の働きで悪循環が出来てしまうのか?

・どうような考えと行動をしていくことが、悪循環を壊し、良い循環を作るのに必要なのか? 

・生活習慣や運動習慣との関わりがあるのか?

このようなテーマを調べるために

強迫症や不安症、心理学関連の書籍を100冊以上読んで研究し、自ら実践していきました。

 

回復する過程において

・何でも話せる良き相談者を得たこと。

・悪循環を断ち切る考え方を学び、実践したこと。

・生活習慣を改善したこと。

これらのことが、1つになって相乗効果を生み出し

次第に強迫性障害と不安障害の悪循環から回復していくようになりました。

 

その後、社会人となって教育関係の仕事や企業の営業職などを経ながらも

時に、症状が出ることはあったとしても、回復の過程で学んだことを生かすことで

強迫症/不安症の悪循環に陥るのではなく、善循環を作りだして、生活できるようになりました。

 

【使命】

そしてある時、

「自分の人生のミッションはなんだろう?」と考えるようになった時に、

自分自身がメンタルの問題で長きに渡って苦しんできたこと

そして治療を通して改善してきた経験も無駄にしてはいけないと考え

「自分自身の深刻な問題を様々な人を通して解決してもらったように、より多くの人の心の悩みにより沿うことだ」

と考えるようになり、カウンセリングに関して本格的に学びました。

(主に、「傾聴」といって悩む方のお話をしっかり受け止め、心を合わせながらお聞きし、問題をほぐし解いていくことに関して理論と実技の両面から深く学びました。)

 

サポートを始めてからは、数年間で、のべ1000人以上の方のあらゆる悩みに寄り添ってきました。

(強迫症、不安症、依存症、抑うつ、職場/家庭/進路の問題等)

 

そして、現在のように強迫性障害/不安障害専門のカウンセラーとして専門的に活動するようになったのは

日本に強迫症/不安症で苦しむ人々がおよそ100万人以上いるという事実がある中で

私自身が長年苦しみ回復したことに、改めて強く使命感を感じたからです。

 

【理念】

強迫症/不安症で悩む方々は、とても責任感があったり、繊細で優しい心をもっていらっしゃり

その心の中には「より良く生きたい」という強い思いを持っている方が多いと感じています。

 

症状で苦しんでいる時には、そのような自分の心の底に眠った思いや性質すら感じられなくなっていたり、

自暴自棄や失望されてしまうこともあるかもしれませんが

心の底にそういった素晴らしい思いや性質を持っているということをぜひ忘れないでほしいと思います。

 

こんなにも「より良く生きたい」と願っている方が、

悪循環に巻き込まれ、疲れ果ててしまい、

人生に失望してしまわれる方が、日本に100万人以上もいらっしゃるということは

本人にとっても、家庭や社会にとっても大きな損失になるのではないでしょうか?

 

だから、私はカウンセリングを通して、強迫症/不安症で悩むご相談者様が、

苦しみから解放されると共に、その心の内に眠った力を発揮することで、より活動的な人生を送ることが出来るようにサポートしています。

 

1人でも多くの悩まれる方が

自分自身を縛って、動けなくなってしまう悪循環から解放され、

大空を飛ぶ鳥のように自由に羽ばたいてゆくことが

それぞれの個人の人生を豊かにすると共に、

さらには家庭、社会に活力を与えることだと考え、今日まで活動を継続しています。

 

長文読んで頂きありがとうございます。